ハワイの神話と伝説~カフナの役割

ハワイの社会組織で忘れてはならない存在がカフナです。一般的には、神官としてのカフ ナが有名ですが、さまざまな分野における専門家たちは全てカフナと呼ばれていましたが 大きく分けると下記の4つになります。

1:僧職(神官)としてのカフナ
カフナの写真:Bureau of American Ethnology #33より 僧職の中でもカフナヌイが一番高い位で、酋長の顧問としての役割を持ち、強大な権力を持っていました。 自身が酋長であることもしばしばだったようです。次がカフナプレ(普通の神官)、その次がカフナカウラ(予言者)と呼ばれる人たちです。
 カフナカウラの予言は非常に正確で、カメハメハ大王のカウア島侵攻の失敗、白人支配  による古代宗教の廃止、ハワイ人人口の激減など、さまざまな予言が残っています。

2:ドクターとしてのカフナ
 病気や怪我の治療のみならず、心の病やマッサージの専門家でもあったようです。  ワイキキのクヒオビーチの魔法石は、カフナが霊力を吹き込んだことで有名です。

3:熟練職人としてのカフナ(マイスター)
 工芸品作りや、家やカヌー作りなど、ドイツでの「マイスター」に相当する人々です。

4:呪術専門:カフナ・アナアナ、カフナ・クニ
 主として酋長の依頼で、暗殺を引き受ける恐ろしい集団でした。

カフナは、通常は白のカパで作ったローブと(ターバン)をしていましたが、特定の神に 仕えるカフナはその神の色の衣服を着用しました。例えば、ペレに仕えるカフナは、赤と 黒の衣装をまとい、また、決して髪と髭をを切らなかったといいます。

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