(2001.2.4)
今回は、アメリカ合衆国で発行された、ハワイにまつわる切手をご紹介します。
1937年、「アメリカ準州シリーズ」の1つ、「ハワイ準州」として発行されたのが写真3のカメハメハ1世像です。
このとき、同時に、アラスカ、プエルトリコ、バージン諸島の切手も発行されています。(当時プエルトリコとかは
アメリカ領だったんですね・・)
1959年、長年の懸案であった立州化が成立し、晴れて「アメリカ合衆国ハワイ州」となります。
立州を記念して、ハワイの勇士と地図をデザインした航空切手が発行されました。(写真5)。同じ年、
アラスカ州の立州記念航空切手も発行されています。
1978年には、クックのハワイ・アラスカ上陸200年記念切手が発行されています。
左側がクック船長、右側がレゾリューション号とディスカバリー号です。
1928年のときには「ハワイ発見」150周年でしたが、表現が「ハワイ上陸」に変わっているのが
面白いですね(写真8)
1980年の珊瑚礁切手の1つに、「ハワイの珊瑚礁」というのがあります。(写真9)
1984年には、「ハワイ州25年」が堂々と記念切手入り。デザインはカヌーとムナグロです。(写真12)。
1987年の野生動物シリーズでは、ベニハワイミツスイ、1992年の野生の花シリーズではレフアの花が
登場しています。(写真13、14)
1998年のトロピカル・バードシリーズでは、ハチドリ(写真15右上)や、ミツスイ(同、右下)と並んで
ハワイからは「ハワイカンムリミツスイ」(同左下)が収録されています。
ご覧いただいてわかるように、昔は、切手の発行モチーフが、政治的な意味を持つものがほとんどでしたが、最近になると、 思いきり「ネイチャー指向」になっていて面白いですね。次回は、ハワイ、または南太平洋を素材にした切手たちを紹介 してみる予定です。お楽しみに。 |