■200年前のトラベルライター William Ellis
1823年、カメハメハ2世の治世の頃、William Ellisは宣教師団の一員としてハワイ、当時の呼び名で
サンドイッチ諸島を旅して回りました。ハワイに来たのは初めてでしたが、彼は語学の天才でまたたく間に
ポリネシア語をマスターし、そのおかげで、現地の人々からハワイの神話や伝説を聞くことができたようです。
彼はこのときの旅を「Journal of WILLIAM ELLIS ; A Narrative of a tour through Hawaii in 1823」という本
として出版しました。1820年代にアメリカおよびイギリスで出版されたものが、1917年になって
ハワイでも再版されています。
同時期にハワイを訪れた宣教師、Lord Byronもまた訪問記を残しています。
ロンドンで1826年に出版された「Voyage of H.M.S. Blonde to the Sandwich Islands」
という本がそれです。この本には「ロノの歌」という貴重な叙事詩が収録されていますが、いかんせん、
Byronの興味はキリスト教への改宗活動そのもののほうにあったようです。(当たり前といえば当たり前ですが。。)