ハワイの神話と伝説~ハワイ四大神とは

ハワイの四大神とは、
   (1)戦いの神であり、山や海の神でもある「クー」
   (2)農耕の神、豊饒の神である「ロノ」
   (3)万物の根源、生命の神である「カネ」
   (4)海の神、死者の世界の神である「カナロア」

の4人であるとされています。

4人の神々は古代のハワイの人々の生活と結びついた存在でもあり、昔のハワイの暦(太陰暦)では、 新月から数えて毎月3日~6日がクーの日、24日~26日がカナロアの日、27日がカネ、 28日がロノの日、14日が神々共通の日というように定まっていました。

ハワイでは、現代でもナイトマーチャーズ(夜の行進者)の伝説が各地に伝えられており、 この行列を見たものはたいてい殺されてしまうという物騒なものですが、この行進が よく行われるのが、上に挙げた神々の日であることが多いともいわれています。

また、この4人の神はハワイに固有の神々ではなく、遠くサモアやタヒチ、アオテアロア(ニュージーランド)に 至るまでの、ポリネシア全域で偉大な神とされています。

ハワイでは、ロノ神を主神とする収穫祭「マカヒキ」が盛大に行われていたことや、偉大なカメハメハ大王が 戦いの神クーを信仰していたことから、四大神の位置付けは、クー、ロノ > カネ、カナロアという 順序のようですが、ポリネシア全般では、カナロアが万物の創世神、日本でいうところの天照大神のような 位置付けで信仰されていた、という違いはあるようです。

ちなみに、ハワイではアルファベットの「T」が「K」と発音、表記されてしまうので、 「クー、ロノ、カネ、カナロア」という言い方になりますが、ポリネシア全般では 「トゥ、ロンゴ(またはオロ)、タネ、タンガロア」という言い方が一般的なようです。

ページトップへ戻る