ハワイの神話と伝説~メネフネと虹の伝説

The Secret of the Hawaiian Rainbow」という絵本に登場するメネフネの紹介です。

虹の起源

大昔、ハワイには虹というものが無く、雨が降るといつも、鈍い色の空になるだけでした。 そこで、メネフネたちが集まって相談し、ここはひとつ虹(アヌエヌエ)を作ろう!ということになりました。 さっそく、メネフネたちは、虹の色の材料を探しに出かけていきます。

'ULA'ULA(赤)  宮殿から、赤い羽のKahili(王家の象徴)を調達しました!
’ALANI(オレンジ)  柔らかくて可愛い、イリマの花を調達しました!
MELEMELE(黄色)  近くの村から、よく熟れたMAI’A(バナナ)を調達しました!
OMA’OMA’O(緑)  山や谷からたくさんの種類のシダの葉っぱを集めました!
ULIULI(青)  容器(UMEKE)いっぱいに、海の深いところで汲んだ青い水を満たします!
PONI(紫)  そして最後に、女王様のシルクのドレス(HOLOKU)をちょっとだけ拝借します!

そして、集めてきた材料を全部、コアのボウルに集めました。そのとき、メネフネの友達のカフナ(僧侶)がやってきて、 材料をゆっくりとかき混ぜてくれました。
カフナは特別の力を持っています。すべての材料を混ぜ終わると。カフナはサトウキビの細い棒をボウルに浸し、 ついたしずくをみんなに見せます。それは太陽の光を受けてきらきらと7色に輝いていました。
これこそが、メネフネ達が待ち望んでいた虹の色です。

カフナは、弓矢をつがえると、矢の先端に虹の滴をつけ、雲をめがけて打ち込みました。
「これで、雨の粒の1つ1つ虹の色が全てたくわえられたことになるんだ。」カフナは言います。

やがてぽつぽつと雨が降り始めると。。どうでしょう、あたり一面の虹です。メネフネたちは大喜び。 カフナも笑って言います。
「これで、人々も、生きとし生けるものにとっての、水と雨の大切さがよく わかるだろうし、何よりも虹の美しさを楽しんでくれることになるだろう。」

・・・さて、気がつきましたか?ハワイでは、虹は「6色」なんですね!?

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